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日本推理作家協会賞

日本には、ミステリーに関し、大きな賞が二つある。一つは江戸川乱歩賞。もう一つは日本推理作家協会賞である。

第49回江戸川乱歩賞(日本推理作家協会主催)の選考会が23日開かれ、不知火(しらぬい)京介氏の「マッチメイク」と赤井三尋(みひろ)氏の「二十年目の恩讐(おんしゅう)」に決まった。賞金は1000万円を折半。贈呈式は9月19日。(朝日新聞)
第56回日本推理作家協会賞の選考会が23日、東京都内で開かれ、長編および連作短編集部門は浅暮三文氏の「石の中の蜘蛛(くも)」(集英社)と、有栖川有栖氏の「マレー鉄道の謎」(講談社)に、評論その他の部門は新保博久氏・山前譲氏の「幻影の蔵」(東京書籍)に決まった。短編部門は該当作なしだった。賞金は各50万円。贈呈式は6月26日午後6時から東京・新橋の第一ホテル東京で。(朝日新聞)

両方とも母体は日本推理作家協会であるが、江戸川乱歩賞は新人向け、日本推理作家協会賞は中堅向けといった感じだ。賞金も、乱歩賞は「これからの軍資金」という意味か、かなり高額で、協会賞は「祝い金」といった感じでこぢんまりとしている。
今年の協会賞を受賞した有栖川有栖の作品は、私は、結構好きで、数えたら全部で9冊、読んでいる。「双頭の悪魔」という作品がもっとも好きである。「日本のエラリー・クイーン」と呼ばれているほど論理的な作風である。印象を一言で言うと「きれいな推理小説」。論理の飛躍がなく、非常に丁寧な謎解きで、こういう典型的な本格推理が協会賞をとったということはとても喜ばしい。


休日診療所に子供を二人連れて行った。二人ともただの風邪のようで、一安心。

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[2003-05-25]

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